日銀短観のより詳細なデータは2日目に公表されるが、その中から気になったところを取り上げる。
★企業の物価見通し 販売価格に強気なのは、、、
上記は短観資料より1年後の販売価格予想で、平均1%以上値上がり予想の業種を抜き出したもの。素材系統が多いのと、卸売、宿泊・飲食サービスが当てはまった。
想像するに素材価格の高騰と食料品の値上げが響いてくる、と考えているのだろう。
★売上高見通しは前半好調、後半鈍化?
年間売上高見通しで強気な計画を出している業種をピックアップしたが、いずれも年後半は売上の伸びは鈍化する予想となっている。表の中で「前」は前回調査時の数字。「今」は今回調査時の数字。
★当期純利益予想が高い伸びを示している業種
以下に当期純利益予想が高い伸びを示している業種をピックアッブした。いずれも年後半の方が利益の伸び率は高い予想となっている。表の中で「前」は前回調査時の数字。「今」は今回調査時の数字。
全体としてやはり、素材関連が強気の見通しを出している感じ。「卸売」の代表格は商社なので、このあたりも注目かと思われる。個人的にはなかなかおもしろい情報を得られたのではないか、と思っている。
