資産一億円への道 diary

資産一億円達成のための道しるべ

2019/5/2

テーマ 株・読書

「わが友 本田宗一郎」 井深大

ずっと前から気になっていた本だが、少し時間が出来たので一気に読んでみた。

結構刺さるフレーズが出てくる。

 

「人真似だけでは、大きくなれない」
投資の世界でも、他の人が買っているから自分も、というのでは大きくは儲けられないと筆者も思う。その人ならではの独自の視点がなければ。

 

「新しい技術にしても、ひとつの会社が新しいものをつくり出すと、それまで無理だ、不可能だと言っていた他社も、すぐ同じものをつくるようになる」
成功哲学でも良く出てくるフレーズ。 出来ないというのは単なる思い込み。むしろ「出来ない」と口にすることで自分自身に暗示をかけている面もある。

 

「僕は、四輪各社の決算書をみるたびに、銀行から安い金利で金を借りてきて、高い金利で車を月賦で売って、そのサヤが利潤として大きく計上されているんだなあといつも思う。七〇万円も八〇万円もする自動車だから、一〇〇%キャッシュで売るのは無理かも知れないが、金利のサヤが儲けの主要な部分になるような企業のあり方そのものが、僕のような神経には耐えられない。自動車工場を経営していても、技術とアイデアで儲けないで、金融操作で儲けているのでは、どうみても自動車会社とはいえない。  そういう会社が、日本の一流企業としてチヤホヤされ、自分でもうぬぼれているところに日本の企業の弱さがある」
当たってるかな、、、それを称賛する風潮もコンサルタントとか専門家にはある。

 


「国の保護を受けたものでいいものは一つもない。自分が苦労しなけりゃダメなんだ。通産省が保護すれば育つんだ、という考え方は間違いだよ。子どものうちなら保護してもいい。幼稚園ならね。大学を出てからも保護してたら、いいわけがないよ。」

「だいたい近代産業のうちで、政府が手をつけたものは、炭鉱でも船舶でも自動車でもロクなものはない。企業というものは、自分の力で経営するもので、人のお情けや国民の犠牲の上にやるものではないはず」
補助金漬けの業界というのもあるよね。。。

 

「いまの政府のやり方は、保護政策というよりは、怠け者養成政策といったほうがてっとり早い」

 

トヨタの部品工場にならないか、と打診を受けたとき
トヨタの下請けでは、自分の意志でどんどんコトを進めるわけにはいかない」からと、東海精機という会社そのものを手放してしまったのです。大樹の下で安楽にやることを、本田さんは徹底的に嫌っていました

「結局、日本人は目的がハッキリしないで仕事をやってることが多いんだよ」
確かに。

 

「これからの世の中は全体として眺めるということが非常に重要になってくるから、手っとり早く言うと、左脳の世の中じゃなしに、右脳の世の中になっていく」
中断していた右脳のトレーニング久々に再開しました!

 

「今後は、お客さんの見る目も肥えてきて老舗的な、商品に対する心を感じさせる配慮が、高く買われる時代になるだろう」

「どんな良い物を作ったってだめなんですよ。やっぱり人の心をつかむということ。」
AI万能のような事をメディアは報道するが、AIは正解があるものには強いが、正解が何通りもあるものは扱えないと思う。人の心を相手にすると正解は何通りもある。同一人物を相手にしても、その人のその日の気分によって正解は異なる。

 

「それにつけても思うことは、自分に良い事しか考えなくなった人の多くなった今の世の中を、父は、 「こうなったのも今の大人が一番悪いんだ。宗一郎、もっとお前もしっかりしろよ」  と嘆いているような気がしてならない。」
考えさせられる。

 


「社長の考えを聞けば、その会社の製品、経歴、将来がわかる」というのも本田さんの持論でした。技術者でありながら、「技術よりもたいせつなのは人間の思想であって、考え方がしっかりしていれば、技術はあとからついてくる」と
投資をしていて、これ、本当だと実感することが多い。